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    カテゴリ: きついはなし


    人材業界で働く30歳OLが気づいたこと「どんなに意識が高くても3年で息切れする」




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    電車に乗れずに...大行列 帰宅ラッシュにも影響




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     現在、渋谷駅周辺は再開発の只中にある。女子高生のころ、安室奈美恵に憧れて渋谷へ足しげく通った社会学者の鈴木涼美さんが、この街が一体どこへ向かおうとしているのか、今一度論考する(後編に続く)。

    ◆ ◆ ◆

    1997年の夏、初めて友達と渋谷まで買い物に来た日

     ムナしくて ため息が出ちゃう この街の 風に吹かれてる

     約20年前の冬に発売された曲の歌詞が、猛烈な耳鳴りのように頭の中をよぎった。ギャル雑誌「egg」(2014年に休刊)の読者モデルだった女の子を中心に結成された3人組グループdeeps(その後のdps)のデビュー曲だ。気づけば、信号は青に変わり、自分でも意識しないまま条件反射で足は動き出していた。工事の囲いが作りかけのパズルのように見える渋谷駅を背に交差点を渡る。すぐ横で、数人の米国人らしき男がiPhoneのカメラを構え、そのさらに向こうでは三脚をガードレールに引っ掛けるようにしてやはり西洋人の男女が何かを写そうとしていた。

     昔はこんな風にスクランブル交差点を足早に渡るなんてできなかった。初めて友達と渋谷まで買い物に来たのは14歳のときのことだ。何度か親に連れられて来ていた場所だから、ハチ公前までくればセンター街の場所も、SHIBUYA109の場所もわかると思っていたが、運悪く反対側である南口の改札を出てしまい、広がる光景は全く見慣れないものだった。友人と歩道橋に登ってみたが、246をまたぐ歩道橋からは109もセンター街のゲート看板も見えない。誰かに聞けばいいのだが、渋谷に来慣れないことが知れるのは、たとえ見知らぬ人に対してでも嫌だった。

     結局、駅員さんに教えてもらって改めてハチ公口まではたどり着いたが、履きなれない厚底サンダルですでに疲れた足元と、目の前にようやく見えた109に向かってはやる気持ちに引き裂かれて、不用意に横断歩道を歩き出した私は、正面から規則的なリズムで押し寄せる人たちと、何度も何度も正面衝突した。今思い出すと、なぜ正面から来る人を避けてうまく歩けなかったのか、その感覚がよく思い出せないが、その時のわたしは、周辺の人がなぜ器用に歩けているのか、全くわからなかった。1997年の夏のことだ。

    109は、ギャルの聖地と異質な空間に変わっていた

     今ではすっかり簡単に渡れるようになった交差点を、意識もしないでさっさと渡り、外資系のボディケア商品やコスメが並ぶ「ロクシタン」や「LUSH」を横目に目の前にそびえ立つ筒状の大きな広告に目をやる。シリンダーと呼ばれるその広告は、かつてこの街に強烈なギャルブームを巻き起こした張本人の全身写真に変わっていた。

     白の厚底ブーツにミニスカ。90年代のアムラーブームを彷彿とさせる衣装をまとった彼女に見下ろされながら、私は何十回も、何百回もくぐったエントランスを再びくぐり、エスカレーターまで直進する。95年の阪神淡路大震災で壊滅的被害を受けた靴メーカーの集まる長田地区が、当時まさに109で爆発的に人気だった安室奈美恵風の厚底ブーツの特需で一気に復興を成し遂げた、なんていう美談を思い出す。吸い込まれるように109に入ったが、そこはかつて私たちが聖地としていた場所とは、異質な空間に変わっている。

    1999年、時代の風は女子高生を中心に吹いていた

     現在、渋谷駅周辺は大改造の最中にある。私は工事の音が鳴り止まないこの街が一体どこへ向かおうとしているのか、今一度考えてみたくなった。

     私にとって渋谷は、世界中の他のどんな街よりも特別な、思い出深いところである。私が高校に入った1999年はまさにギャルブームの渦中。時代の風は女子高生を中心に吹いていた。私は渋谷で毎日遊びたいという一心で、中高一貫の神奈川県の女子校を中学で離脱し、目黒駅から徒歩圏内の高校に入学した。女子高生時代の学校外での思い出というと、実に8割以上が渋谷で起こったことかもしれない。渋谷で遊び、渋谷でバイトして、渋谷で買って、渋谷で食べる、ごくごく普通のギャル系女子だった。

     大学は渋谷からは遠いところに進んだし、学生時代にしていた水商売などの仕事も歌舞伎町や六本木など、渋谷ではない別の繁華街を選んだが、それでも美容院に行ったり、主な洋服を買ったりするのは、変わらずに渋谷だった。そもそも、同世代の元女子高生たちは、集まってみんなで遊ぶ、という時についつい場所を渋谷に指定しがちなのだ。だから私は常に東横線の渋谷駅や渋谷公会堂やパルコなどを横目に過ごしていた。

     大学院を修了して日本経済新聞社に入社し、新聞記者になった。配属されたのは都庁記者クラブ。東京都政の他に、23区政、東京を走る鉄道会社や都内の百貨店、ホテルやビルの開業などが守備範囲で、私は密かに他の場所よりも渋谷に思い入れを持って、何度も区役所に通い、何度も東急電鉄や西武百貨店の取材をした。

     そうやって長くみていた渋谷の光景が次々になくなり、刷新される時代に突入したことで、寂しさとも期待ともとれる気持ちに、私自身も整理をつけたい。流行の発信地として色あせない魅力を保って来た渋谷の次の大きなステップを間近で見つめてみたい、と強く思った。

    渋谷は何から脱皮し、私は何と決別すべきなのか

     日本国有鉄道の渋谷駅が誕生したのは1885年。JR埼京線ホーム(現在、移設工事中)があるあたりに建てられた小さな木造の建物だった。そして1930年代から徐々に大きな街に成長してきた。そして、2000年前後のギャルブームの渦中にいた私自身にとっての渋谷は、ギャルの聖地であり常に神が降臨する場所だった。かつてここではココルルやエゴイストがギャルたちのファッションをリードすべくしのぎを削っていて、センター街には常に路上に座るギャルの姿があった。そんな渋谷を私たちは愛していたし、誇張なく世界一刺激的だと思っていた。しかし、今はもしかしたらそういったイメージを手放す時なのかもしれない。

     2013年、東急東横線と東京メトロ副都心線の相互直通運転開始に伴い、旧東横線渋谷駅が長い役割を終えた。そのほかにも、渋谷区役所、渋谷公会堂、東急プラザ、宮下公園、渋谷パルコ、NHK放送センター、そして国立代々木競技場など、渋谷を想起するときに思い描かれる象徴的な建造物たちが、すでに、あるいは今後次々と役目を終える。

     解体ラッシュでもあり、当然、開業ラッシュでもある。2012年の渋谷ヒカリエに始まり、2017年にはキャットストリートの起点である宮下町エリアにシェアオフィスやカフェが中心の複合施設、渋谷キャストが完成し、2018年9月には東横線の駅跡地に商業施設にホテルやコンサートホールを併設した、渋谷ストリームができる。その後も代官山、道玄坂、南平台、桜丘口、駅上などに相次いで大規模な施設がオープンする予定で、駅街区の巨大な複合ビル3棟のうち、2019年に一足先に開業予定の東棟をのぞいた2棟は、2027年に完成が計画されている。

     渋谷は何から脱皮し、私は何と決別すべきなのか。スクランブル交差点を歩くときに耳鳴りがするほど、私の中に強烈に残るかつての渋谷のイメージは、駅が大きな音をたてて再構築されている今、どのような変化を遂げていくのだろうか。

    清潔さや安全さを、少なくとも私たちは求めていなかった

     青信号一回あたりの横断者が多い時で3000人、一日に40万~50万人もが通り過ぎるといわれる渋谷駅前のスクランブル交差点。現在では東京で有数の観光名所にもなっており、東京の外国人観光客のうち4割が訪れるとも言われる。その交差点のランドマークとも言え、多くの外国人が構えるカメラに必ず写り込んでいるであろうQFRONTが開業したのは、1999年、私が高校に入学した年の冬である。

     SHIBUYA TSUTAYAとスターバックスでおなじみの同ビルの前で、かつて存在したギャルサークル「キディキャット」のメンバーでもあり、「東京ストリートニュース!」や「エゴシステム」などの雑誌で読者モデル経験もあるTと待ち合わせた。

     Tは高校入学と同時に一気にギャルの道を極め、パラパラビデオの撮影やセンター街周辺で開く週に2回のミーティング、神山町のクラブで不定期に開催していたイベントのチケットさばきなどに青春を捧げたが、中学時代はバドミントン部でキャプテンを務めるスポーツ少女だった。スポーツや勉学の傍、おしゃれで音楽好きだった姉の影響で聞いていたのは当時「渋谷系」と呼ばれたピチカート・ファイヴやフリッパーズ・ギターなどの楽曲である。

    「私の中の渋谷はやっぱりセンター街とかマルキュー。あとはアトムとかエイジアとかのクラブかな。渋谷系の人たちにとっての渋谷はちょっとエリアが違ったでしょ。タワレコ(タワーレコード)があって渋谷公会堂があって。それが、ちょうどうちらが高校入ってこのTSUTAYAができて、一気に裾野が広がった感じ。タワレコってギャルのイメージがないじゃん。TSUTAYAはあるよ。お姉ちゃんが渋谷系大好きだった私から見ると、渋谷って当時から切り絵みたいにいろんなカラーの人が行く場所がまばらに広がってるって思ってた。そう思ってるのってギャルの中では私くらいだったけど(笑)。まさに渋谷系の音楽みたいに、いろんな文化を切り貼りして作られている感じだった」

     そう語るTは、濃い色のデニムにショート丈のダウン、下にはブラウンのニットを着ていて、おそらく多くの人がパッと見るだけでは、ごくごく普通の2児の母、普通の主婦だ。24歳で結婚し、長男はすでに小学校に入学した。ただ、時々ニットから覗くインナーがAZULだったり、財布がシャネルのカンボンラインだったり、ちょっとしたところにギャル出身の残り香があるのを、私は簡単に見つけられる。

    この辺りにさ、ヴィトンの偽物とか売ってる行商いたよね

     彼女と初めてあった頃、私がよく着ていたのはロキシーのTシャツ、彼女はLOVE GIRLS MARKETなどの民族系ギャルブランドを好んでいた。シブセンマック(センター街のマクドナルド)やHMV前の階段で待ち合わせて、彼女のサークルのミーティングやイベントが始まる前に、109で買い物をしたり、大戸屋でご飯を食べたり、プリクラのメッカで写真シールを撮ったりした。イベントやパーティーの後にまた落ち合って、そのまま朝まで外で時間を潰したこともある。

     TSUTAYA1階に陳列された、もうほとんど私たちにはわからなくなってしまった人気アーティストの新しいCDの隙間をぐるぐると歩いたあと、私たちは再び外へ出て、109の方に歩き出した。

    「この辺りにさ、ヴィトンの偽物とか売ってる行商いたよね。あとセンター街の入り口に合法ドラッグの露店あったり、シブセンマックのあたりまで行くと、チーマーの若い人がまだいたり、治安悪かったね。今は綺麗。女子高生も、なんか今は悪いことするのって秋葉原とか池袋とかそっち方面のイメージ。昔は援助交際でもブルセラでも、渋谷で稼いで渋谷で使ってた気がするよ」

     治安が悪かった、と語るTの言葉は生々しい。彼女の左側の前歯は実はブリッジで取り付けてある人工歯で、では本物の歯はどうしたか、というとセンター街の奥にあった居酒屋で、男性グループと揉めた時に階段から突き落とされて折れてしまった。「歯抜け」になった彼女の顔は翌日にはぷっくり腫れていて、そんなことも私たちは大声で笑って楽しんだ。清潔さや安全さを、少なくとも私たちは求めていなかった。

    渋谷の「稼ぐ場所」だった雑居ビルは忘れられない

     Tと私の、もう一つ忘れられない思い出の場所は、渋谷センター街をまっすぐ歩いて右に抜け、現在では巨大なブックオフがあるあたりからさらに先に進んだところにある。ラーメン屋の脇のエレベーターから入る雑居ビルの4階。そこは私たちにとって、渋谷の「稼ぐ場所」、2002年に閉店したブルセラショップだった。私たちはかつてそこに登録し、暇な放課後はその店で客を待ちながらセガサターンやプレイステーションのゲームに没頭した。日が暮れると、その日に儲けた1万円札を何枚か持って、今度は「使う」方の現場である109やTSUTAYAに移動していた。

     渋谷はセゾン文化と呼ばれたかつての西武セゾングループ系の事業や、109やBunkamuraなどの東急電鉄系の開発が切り絵のようにひしめく土地でもある。そして映画や音楽といった渋谷の持つ一つの大きな優位性を大きく担ったセゾン系事業に対し、ギャルブームを牽引し、ギャルの聖地として一気に褐色のギャルたちを呼び込んだのは、東急グループの功績と言える。

     次々に大型施設が建て替えの時期を迎えている中、1979年に開業した109は現在も異色の存在感を放って1月1日以外は休みなく営業している。その行列がニュースで取り上げられることも多く、昨年11月も安室奈美恵のオリジナルショップが期間限定で8階にオープンし、限定ガチャガチャを引こうとする客が5つ下の階までの行列を作った。5000個限定のガチャガチャは発売日の午後3時にはすでに完売していた。

    「今だと一番下のプラザ(雑貨ショップ)のある階と、一番上のイベントがある階だけはちょっと特殊で、その他のフロアってそんなに違いがないから、単に『これ109で買った服』っていう感じだろうけど、覚えてる? 私らが中学生の頃、ギャル誌の特集って109じゃなくて109のB1の特集だったよね。地下1階で買ったものの価値が一番高かったの」

    後編に続く)

    (鈴木 涼美)

    ©iStock.com


    (出典 news.nicovideo.jp)


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     読者のみなさん、こんにちは。虚構新聞の社主UKです。気になるおすすめマンガを紹介する本連載、第93回となる今回は「カッコいい大人の男になりたい」という社主と志を同じくする諸兄にうってつけの作品をご紹介。『週刊少年サンデー』にて連載中、栗山ミヅキ先生の『保安官エヴァンスの嘘』(~4巻、以下続刊/小学館)です。

    【漫画ページ】保安官エヴァンスの嘘

    ●スケベ心いっぱいなのにガンマンの教えを守って空回り

     これはまだ強き者が掟(おきて)であった頃の話。西の荒野の保安官エルモア・エヴァンスは、西部一の腕利きガンマンとしてその名をはせていました。余計なことはしゃべらず、任務に忠実、町の住民とも慣れ合いすぎないよう節度を持って接するため、浮いた話もない――。まさに彼は、ならず者が跋扈するフロンティアが求める理想の保安官とも言えるでしょう。

     幼い頃から同じく腕利きのガンマンだった父の教えに忠実に従い、その腕前をメキメキと伸ばしていったエヴァンスが保安官になった理由。それはただひとつ。

     「モテたいから。」

     そう、表向きこそ「理想の保安官」を演じている彼ですが、実はこの上ないスケベ心を隠していたのです。上達のモチベーションを「モテたい」一択に全振りした結果、西部最強のガンマンとして一目置かれるまで成長したところに、彼の「モテ」に対する並々ならぬ執念が垣間見えますが、しかし動機はどうあれ、その実力はお墨付き。

     そこまで腕の立つガンマンなら、念願かなって自然と女も寄ってくるだろうと想像に難くありませんが、残念なことに、保安官エヴァンス、現在恋人なし。もっと言うと「恋人いない歴イコール年齢」、つまり完全な「非モテ男子」というわけです。

     モテたい一心で腕利きのガンマンになったはずが、なぜかモテない。いや、厳密に言えば、モテる素質を備えているにもかかわらず、彼は目の前に立ったフラグを自らバキバキに折っていくのです。

     いったいどうしてこんなことになったのか。この自己矛盾にあふれた残念な現状には、彼の過去が大きく関係しています。

     それは少年時代、彼に銃の扱いを教えた父カート・エヴァンスの教えです。技術だけでなく、「男はかくあるべし!」「女はこういう生き物だ!」と折に触れて語り続けた数々の教えが、息子を西部一のガンマンへと導くと同時に、西部一残念な非モテ男子にも育て上げてしまいました。

     この父の教えは、作中何度もエヴァンスの脳裏をよぎります。例えば、第1話。ごろつきに襲われ、ケガを負った女を助けたエヴァンスは、助けてもらったお礼として「誘い」を受けます。大人の男女ならそのまま進んでしまってもいいところですが、そこでふいに脳裏をよぎるのが父の言葉。「何かの対価として女に誘われたときは、自分が見下されているかもしれないから易々と乗るのは危険だ。とにかくクールに振る舞え」と、記憶の中の父は注意します。なぜか。

     「がっついてるみたいで、ダサいだろ。」

     確かに誘われてすぐに飛びつくのはカッコよくない。「カッコいい=モテる」という父の信念を決して信じて疑わないエヴァンスは女にこう言い放ちます。

     「勘違いするな。見返りなど求めていない」

     がっつきはしなかったものの、こうしてまた「恋人いない歴イコール年齢」記録を更新するエヴァンス。このように彼は一事が万事、いつも父の教えに従うことで、目の前に立ったモテフラグを次々とへし折っていくのです。

     実は自宅にエロ本を隠していたり、ミニスカートの中を見たいあまり変な姿勢を取ったり、人並みにスケベなのに、それをひた隠しにしてカッコつけようとしたあげ句に失敗してしまう――。この「空回るダンディズム」こそ本作の面白さと言い切っていいでしょう。

     とはいえ、見栄を張りすぎてチャンスを逃す経験は少なからず誰もが味わうこと。エヴァンスの空回りダンディズムは他人事として笑えるだけでなく、振り返って身につまされる「あるある」としても楽しめます。

    ●凄腕ガンマン同士が繰り広げる中学生のような恋愛

     エヴァンスの浮いた心を、まるで超自我のようにたしなめる父の言葉のせいで、この先ずっと「恋人いない歴イコール年齢」が続くかに思われそうですが、実はそんなエヴァンスを密かに想う女性がいます。

     その名はフィービー・オークレイ。天才射撃少女として知られた彼女は、かつてエヴァンスに敗北を味わわされて以来ずっと彼をライバル視していて、今は賞金稼ぎとして生活しています。賞金稼ぎはターゲットの賞金首を保安官に捕まえられてしまうと、賞金がもらえないため、仕事上でもライバル関係にある2人ですが、実はオークレイもまた射撃一筋で生きてきたため、交際経験がゼロ。そんな彼女にとってエヴァンスが「ライバルとして気になるあいつ」から「男として気になるあいつ」に変わるまで、さほど日がかかりませんでした。

     しかし彼女もまた、ライバルとしてのプライドから自分の本心を素直に伝えることができず、「相手がその気ならまんざらでもない」という謎の上から目線でエヴァンスと接します。

     一方で最初は「女だったら誰でもいいからモテたい」だったエヴァンスも、オークレイと共に事件を解決していくうちに、今までとは違った目で彼女を見るようになります。しかしそこはカッコつけたがりのエヴァンス。やはり彼もまた「相手がその気ならまんざらでもない」という謎の上から目線でオークレイに接します。

     その結果、両者とも「相手がその気ならまんざらでもない」と、表面上はお互いに無関心を装いながら、そのくせ相手のちょっとした言動の変化に極端なほど一喜一憂するという、まるで中学生のような恋模様を繰り広げるように。

     実はとっくに両想いリーチがかかっているのに、お互いの何気ない言動から起きる2人のすれ違い、勘違い、行き違いが近刊の見どころの1つです。

    ●ゲスいんだけど聞き逃がせない 父の教え

     さて、ここで物語本編とは別にどうしても紹介したいことが1つ。

     それは女性を前にしたエヴァンスが「次の一手」を考えるときに必ずと言っていいほど出しゃばる……、いや、脳裏をよぎる「父の教え」です。この教えの通りに行動するおかげで、彼の威厳が保たれていると言っても過言ではありませんが、いったい父は若かりしエヴァンス少年にどのようなことを教えたのか。いくつか引用してみましょう。

     「幸の薄い女に救いを差し伸べられる男になれ。」「その女絶対オチるからな。」

     「女がうっかり際どい部分を露わにしていたら、お前はどうする?」(中略)「黙って拝むのが正解だ。」

     「息子よ。経験上女がオチやすいと言える時は次の通りだ…」「酔っている時。一対一の時。別れたばかりの時。向こうから誘ってくる時。家まで送る時。」

     見ての通り、基本ゲスいです、この親父。しかしその一方でこんな教えも残しています。

     「好みの女性像を尋ねられたとしても、そんな愚問に答える必要はない。」「どんな言葉で括っても必ず例外は現れる。恋愛対象が女性である限り――好みのタイプは『女』としか言えんのだ。」

     「女に『美味いか』と言われたら同調しとけ。」

     うって変わってこちらは一読して少し考えさせられてしまう、本当に役立ちそうな妙な説得力。本作にはこんな教えが続々登場するので、ゲス:名言=9:1(※個人の感想です)な「父の教え」にもぜひ注目してみてください。

     * *

     「保安官」というタテマエと、「スケベ心」というホンネの板挟みにもがくエヴァンスの葛藤、そして何度かエヴァンスが他の女に取られそうなピンチを迎えているにもかかわらず、プライドが邪魔をして素直になれないオークレイのかわいらしさ。どちらも体面を保とうとして保ち切れない不器用さの中に面白みがあふれています。

     自分の本音に素直になるのがハッピーエンドに向かう最短ルートだということくらい誰でも分かります。しかしそれができず、迂回路に入ったり、逆走行したりしてしまうところが哀しくも人間という生き物であり、そしてまたその不器用さの中に笑いや面白さがあるのです。

     エヴァンスが父の言葉で迷走していく様子にせよ、オークレイが自分の勝手な思い込みで一喜一憂する様子にせよ、本作『保安官エヴァンスの嘘』は、誰もがどこかで共感できる、愛すべき人間臭さを存分に描いたシチュエーションコメディの良作として、ぜひ多くの人に手に取ってほしい作品です。

     今回も最後までお読みくださりありがとうございました。

    『保安官エヴァンスの嘘』コミックス1巻


    (出典 news.nicovideo.jp)


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    【モテたいのに「理想のガンマン」演じて今日も彼女なし 『保安官エヴァンスの嘘』が笑えると同時に耳痛い】の続きを読む



    アメリカの大手動画配信サービスNetflixが、「誰かを5秒以上見つめてはいけない」という社内ルールを設けたと報じられ、ネットで話題となっている。

    朝日新聞が報じたところによると、「5秒以上見つめてはいけない」というルールはセクハラを防止するためのもの。そのほかに「長いハグをしない」「異性とふざけない」「同僚の電話番号を聞かない」などのルールも指示されており、ロンドンの撮影現場などで導入されているという。

    「#MeToo」運動に呼応する形で設けられたと見られる「5秒以上見つめてはいけない」というルール。Twitterでは、

    “短いハグは良くて見つめるのは禁止,文化の違いを感じる”
    “これそのものに異論はあると思うけど、セクハラ対策自体がまだ手探りの状態だからね。ここからみんなが納得できるマナーを醸成していけばいいんじゃない?”
    “これはおもろすぎるwゲーム化決定!”

    など、様々な意見が投稿されている。過去に例がない珍しいルールということで、興味深く感じるネットユーザーが多いようだ。また、

    “セクハラがなくなっていくのは喜ばしいけど窮屈な感じ”
    “そのうち全員完全リモートワーク、アバター生活の始まりですかね。 生身=裸の世界。そうなると全員イケメンだから外見では差別はないよねー。 世知辛いねぇ。”

    と、セクハラ防止は当然だとしても、何気ない行動が制限されることには窮屈さを感じるとの意見もあった。

    とはいえ、相手がイヤな思いをすれば、そういった意思がなくてもセクハラとなってしまうのも事実。誤解を生まないためには、多少のルールは必要なのかもしれない。
    (小浦大生)

    ■関連リンク
    ・5秒以上見つめるのは禁止 ネトフリがセクハラ防止対策:朝日新聞デジタル
    https://www.asahi.com/articles/ASL6G1C5KL6FUHBI050.html
    ・「5秒 見つめる」での検索結果 – Yahoo!検索(リアルタイム)
    https://search.yahoo.co.jp/realtime/search?p=5%E7%A7%92+%E8%A6%8B%E3%81%A4%E3%82%81%E3%82%8B

    見られるだけで不快に思う人も少なくない?


    (出典 news.nicovideo.jp)


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